その20 

質問・質疑・所管事務調査 その1

2005年914


9月市議会で、初めて本会議での一般質問をしました。

 質疑と質問

 議会の文書などを見ると、「質疑」というのと、「質問」というのがあります。

 ◇  ◇
 市議会には、市長から予算案や条例案その他が提出され、それが一つ一つの「議案」として審議されます。審議するのは本会議だけであったり、委員会に付託して審議するものもありますが、特定の議案にたいして市長や市当局の見解を聞くのが「質疑」です。したがって聞ける内容は「議案」の範囲に限られています。

これにたいし、範囲に縛られないで、市政のどの部分でも聞けるのが「質問」です。議会ごとに本会議でやるのが「一般質問」です。

一般質問

 一般質問には時間制限があります。3日間、長くても4日間で終わるように、1人28分の持ち時間です。ただし、会派の中で調整が出来ますので日本共産党議員団は8人ですから220分が使えます。

 9月議会の日本共産党議員の質問者は4人でしたので、その中で調整し、私は34分をもらいました。

 私は、夏に地域の人たちが競艇場と交渉したのに同席したんですけど、その時に感じた問題点を質問することにしました。競艇事業の先行き、ナイター競艇中止、琴浦団地の跡地活用などです。

 登壇は3回までできます。質問、答弁、質問、答弁、質問、答弁と、出来るわけです。

質問はすべて原稿にしてありますので、壇上で読み上げるわけですが、それでもかなり緊張しました。なんせ初めてですので。

 議長が「発言を許します。○○君」と順番に指名します。

いよいよ登壇

 9月16日午前の2人目。いよいよ私の番です。

議長に「辻おさむ君」と呼ばれると、議席から手をあげて「議長!33番!」と席番号を言って、壇上に向かいます。

最初に議長に礼をして、発言台の前でもう一度礼。頭をあげて前を見ると、みんなこっちを見ています。「うわぁ緊張するなぁ」と思ったけど、とにかく原稿を読みはじめました。

どよめき、ヤジ

 1問目が終わって自席にもどり、答弁を聞きます。

 ――本場の1日平均売上は、約2億7400万円。今年度の損益分岐点は、約2億7300万円…。――

 こう答弁があると、議場がざわめきました。1日の儲けが百万円…。あまりの売上げの落ち込みに、みなさんビックリしたようです。

  ◇  ◇

また私は、競艇場からの収入が大型開発推進のために使われ、そのために「競艇場からの『あがり』を『減らすな』『もっと増やせ』ということになり、博打であることや、周辺住民に迷惑をかけているということが、忘れ去られている傾向を批判しました。

すると議場から「『あがり』いうな!収益収入と言え!」というヤジが聞こえました。どうやら寺本議員の声のようです。

質問が終わって昼休みに議場を出て行くとき、寺本議員が私の席の横を通るとき、壁をドンドンたたいて行きました。「うわぁ怒ってるんかいな」と思ったけど、もう言ってしまったものは仕方がない。正式の議事録にも残ります。

議場で、よくヤジる人は限られているようです。

あるとき荒木議員とヤジの話になったとき、「あれは頭を使うのよ」といっていました。

 う〜ん。ヤジにも頭と年季がいるようです。

質問原稿

一般質問では、質問を原稿にして当局に事前に質問内容を知らせるのですが、「馴れ合いにならないか」「緊張感がなくなるのでは」という意見もあります。

たしか12年前の新生議会のときにも、これが議論になったと記憶しています。

しかし、質問内容を知らせないと、当局が答弁の準備をできないわけですから、答弁にまごついたり、答弁できない――横で見ていると、当局をやり込めていて、カッコいいように見えますが、十分に検討された答弁が出ないわけですから、あまり実があるように思いません。

あぐる議員と、この話をする機会があって話をすると、あぐる議員も「会派の若い人たちが、原稿をみせることに意見を持っているけど、最初なんだから無理をせんといたら、といっている」とのことでした。

ときどきノー原稿で質問をする人もいますが、私が聞いた範囲では、あまり成功していないように思います。

      (つづく)

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2006年1月12日 更新
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