その8 

役選議会2日目

2005年7月13日)


1分足らず


 7月13日、今日は、議会役員選出議会の2日目です。

 午前10時に本会議が開かれました。事務局長が「ただいまの出席議員は45名」と報告して、会議録署名議員を指名して「調整のため休憩します」----1分にも満たない時間で、まさにアッという間。別の日に朝のこの本会議の時間を計ったら50秒でした。

 これだけのために、市長、助役以下、各局の局長や、教育委員長、選挙管理委員長などが出席しています。

 「市長部局提出の議案を審議するならともかく、休憩するための会議にまで市長なんかが出席する必要があるんですかね」と近くの議員に聞くと、「法では『出席させることができる』となっていて、誰を出席させるかは市長が決めるはず」「本当にこれだけのメンバーが必要なのかは、もう一度調べる必要があるね」ということでした。

議長候補の名前出し

午前1020分から、会派代表者会議が開かれました。

 前日に、議長、副議長とも選挙で選ぶことが決まっていたので、候補者の名前を出し合う会議でした。

 議長候補には、新政会が谷川議員、共産党から早川議員。

 副議長候補には、公明党から下地議員、共産党からは今西議員の名前をだしました。
 本会議では、まず議長だけを選出し、そのあと改めて本会議を開いて、新しい議長のもとで副議長と議会運営委員会を選出するようです。会派代表者会議でそのことを確認して、11時から議長選出の本会議です。

 この選挙で注目をしたのは「新風」の動向です。「新風」は、白井市長寄りだった旧清風会に、今回新しく当選した民主党推薦の若手が加わった会派です。共産、虹と緑、新風で話し合いをもったのですが、新風は「市民グリーンとも話しをしている」と、いまいちはっきりしません。どうやら監査委員のポストがほしいようです。

 日本共産党は、これまでも旅費不正に関わった人がいる会派からの選出を認めてきませんでした。個人名でなく、会派名で要求するのですから、名前がでるまで誰が候補かわかりません。
 「虹と緑」は、議長選挙は個人に投票するのだから、会派割より個人名を出すべきだと主張していました。これにも理があります。ですから日本共産党議員団は、議長候補、副議長候補を早くから一部の会派には伝えていました。

いよいよ議長選挙

 さて、いよいよ議長選出の本会議です。いきなり議長選挙です。出席議員数を確認、45人です。 開票立会い人の選任―これは、議席番号の前と後ろから1人づつのようです。1番の森村議員と、今回たまたま45番が田村議員でした。

 臨時議長が「議場閉鎖」を宣言すると、事務局が2つの入り口に立ちます。

 事務局が投票箱を改めます。投票箱の蓋をあけて、中が見えるようにかざします。ちょうど、手品で「種も仕掛けもありません」と、箱の中を見せる要領です。

 投票用紙が配られます。鉛筆は最初に議場に入ったときに机に置かれていました。

 念のため近くの議員に「これ、候補者の名前だけ書くんですよね」と確認すると、「無記名投票だから、自分の名前を書いたら無効やで」といわれ、投票する人の名前だけ書きました。

 投票は、議席順に発言席にいって投票箱に入れます。今回は、公明党の河村議員が車椅子なので、みんなが投票を終えてから、事務局が投票箱を席にもっていっていれます。最後に臨時議長です。

 全員の投票を確認してから議場閉鎖を解き、演台の上でみんなが見守る中での開票です。立会人の目の前で1枚づつ確認します。

 結果は、新政会の谷川議員が33票、共産党の早川議員が12票です。共産党と「虹と緑」以外は、谷川議員に投票した計算です。

 「えー。新風も全部いれたんかいな」――白井市長の母親役をかってでている議員までもが、谷川議員に入れたようです。このへんが、今後の運営にどう関わってくるか…微妙なところです。
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 昼に食堂で、「虹と緑」の酒井議員、都筑議員と一緒になり、都筑議員は「候補者の名前が書いてないので、一瞬だれに入れたらいいかわからなかった」といっていました。酒井議員が「説明してやってくれ」というので、私が「議長選挙は、全員に選挙権があり、全員に被選挙権もある。別の人に票が入って、その人が多数になっても当選する仕組み」と説明しました。都筑議員は「そうか、立候補制度ではないから、候補者の名前が書いてないのか」と納得していました。

議運副委員長に

 午後1時から本会議が再開され、今度は副議長の選挙です。

 臨時議長に代わって新議長のもとでの選挙です。要領は議長選挙とまったく同じ。

 公明党の下地議員が33票で当選、共産党の今西議員は12票でした。これに先立って、公明党は下地議員が副幹事長だったのを別の人に差し替えてきました。

 次に、議会運営委員の選任と、委員長、副委員長の選任です。私は、副委員長に選任されました。

 実は、その前に団で「議運の正副委員長は、だいたい大会派順になるので、副委員長がまわってくるで」ということになり、「幹事長は会派を代表して発言するので、副幹事長がやり」という話になりました。

 「えー。副幹事長になるときに、想定してへんかった。今西さんのときどうやった?」と聞くと、今西議員がしゃらっと「やったよ」という答え。「辻さんやったら、やれるんちゃう」の声も―「議員団事務局にいて、まったくわからんわけでもないし…」「う〜ん。まあ、なんとかなるか…」と腹を決めて引き受けることにしました。

 本会議後、第1回の議会運営委員会が開かれました。

 会場の大会議室にいくと、座るところに名札がたっています。

 委員長席は別にして、副委員長席は一番前――「えー、こんなところかいな」。

 座ると、委員長席に公明党の仙波議員、私の正面に新政会の高岡議員、横が新政会の蔵本議員、斜めが公明党の安田議員に囲まれています。その向こうが共産党の高橋議員、ずいぶん離れた感じです。それに市民グリーンクラブの塩見議員、新風の長崎議員、虹と緑の酒井議員―――周りを見渡すと、どうも新参者は私一人のようです。

 こっちも緊張するけど、相手も私がわからない。2回目の会議の時には高岡議員が「若いな、いくつだ」と声をかけてきました。「51歳です。若いというなら新風の20代でしょう。私の息子と同じ年です」といった会話をしました。


 ともかく、第1回目の会議は、まず自己紹介、市長のあいさつと出席職員の紹介、議会事務局の紹介と、会派代表者会議でやったのと同じような運営で進められました。どうも、初めての会議では、全部これをやるようです。

 
正式に議会運営委員会が発足したので、これから先は、会派代表者会議は議会役員の調整だけを行い、本会議の議事運営などは議会運営委員会ですすめることになります。

 また、議会運営委員会のマスコミの取材は、市政記者クラブに入っている新聞社については、1年を通じて取材を許可しましたが、テレビなどは申請のあるごとに決済をすることを決めました。

さらに、市長から提案の付議事件(専決処分報告、補正予算)は、委員会付託を省略して、本会議で即決することを決めました。

監査・農業委員・阪神水道・競馬

 さて今度は会派代表者会議で、役員選出の調整のつづきです。これも、正式に議長が決まったので、ここからは新議長が座長です。
 副議長まで決まったので、今度は監査委員の要求を出し合いました。定数2にたいして、公明、共産、新風の3会派が要求――ところが、高橋幹事長が会議から帰ってきたんです。

「どうしたん?」と聞いたら、「うちが降りたので、監査が決まってしまった。みんな選挙になると思ってたし、事務局も選挙のときの次第しか準備していなかったので、休憩になった」というんです。

 公明、新風の会派には、旅費不正に関わった議員はいませんから、対決する必要はありませんので、降りてもいいという方針ではありましたが…。

 監査があっさり決まったので、あとはトントン拍子に……と思いきや、次のところで結構時間をとることになりました。

 農業委員は定数2名にたいし、新政、共産、市民グリーン、新風が要求し、2つオーバー。
 阪神水道企業団議会議員は定数3名にたいし、公明、新政、共産、市民グリーン、虹と緑が要求し2つオーバー。
 兵庫県競馬組合議会議員が定数2にたいし、共産、市民グリーン、虹と緑が要求し、1つオーバー。

この日は、これ以上調整がつかず、「議長が調整を」ということになり、5時過ぎに本会議を開いて、2日目が終わりました。

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