その13 

議会だより編集委員会・その後 

(2005年8月8日))


2回目の「議会だより」編集委員会

 8月8日、市議会だより・第55号のゲラ刷りが出来てきたので、2回目の「議会だより編集委員会」が開かれました。

 前回、「採決態様の掲載に会派の賛否を入れるかどうか」「一般質問に氏名を入れるかどうか」「モニター制度」について、私が「時代も変わってきているので、再度、会派で検討をしよう」と提起したことをうけて、その結果を持ち寄ることになっています。
 
各会派の意見

「今回にかぎってクレジットのみ」公明党

 公明党の福島委員は、「時代の流れとしてインタネットで公開の流れだが、今回に限っては一般質問についてはクレジットのみに。採決態様も議決したというだけで。専門家の意見を聞くのはお金がかかるので、市報で専門家の意見を聞くなら、それと合わせてできないか」との意見。

「名前入れる改善を」共産党

 新政会は委員長なので後回しとして、次に私が共産党の意見として「名前を入れてもスペース的に変わらない。他市でも入れているので、名前を入れる改善をしたらいいという意見です。採決態様は京都でもやっているが、スペースは工夫次第で何とかなると考えている。モニターは予算までとは考えていないが、もっと市民から意見をもらう努力をしてはどうかと思う」との意見を述べました。

 波多委員長が「具体的な方法は」というので、私は「紙面やホームページでの呼びかけや、委員が知り合いに声を聞いてくるなど、もっと積極的に聞いてくる努力はできるはず」「まず委員が市民がどう思っているか聞くというのが基本ではないか」と答えました。

「大勢にしたがう」市民グリーン

 市民グリーンの宮城委員は「採決態様は以前から意見が出ているが、紙面の関係から精一杯かなと思っている。一般質問については大勢に従うが、掲載しているところが増えているのは知っているが、このままでいいという人もあり、会派内でまとめるのはしんどい。しかし全会一致なので、うちだけは反対という態度はとらない。モニター制度は努力をしなければと思うが、呼びかけ程度になるか。傍聴に来たくなるような紙面づくりに」との態度でした。

「情報公開なので…」新風

 新風の吉岡委員は「採決態様は別として、氏名掲載は、会派内でも一致したわけではないが、情報公開なので掲載してもいいのではないかということだ。モニターについては、お金をかけずに委員が市民の意見を聞くのが出発」との意見。

「工夫でなんとか」虹と緑

 虹と緑の都筑委員は「前回、提案した方なので、こういう形でやってもらいたい。紙面は工夫でなんとかなると思う。モニターはどれぐらいお金がかかるのか、市報と抱き合わせで出来るなら」との意見です。

「人気取りに走る」新政会

 最後に新政会の波多委員長は「結論的にはいままでどおりで行くのがいい。採決態様は各会派の態度ということだが、会派の中での意見がちがうこともある。その場合はどうするのかという問題もある。

 議会だよりは行政に対する議会の意見ということで、もっと詳しく知るにはインターネットや議事録に出ている。一般質問も個人名が議事録などに出ている。議会全体で情報公開に取り組んでいるので問題ない」との意見でした。さらに波多委員長は、名前を掲載することで「部分だけをとらえた意見が多くなるのではないか。人気取りの質問に走ってしまう懸念がある」との意見も述べました。

 モニターについては「委員で意見を集約すればよい」との意見です。

名前掲載をめぐって

 どうも、公明党と新政会が明確に反対しているようです。

 波多委員長が「意見が一致しない。現状のままということでいいか」と聞くので、私は「インターネットや議事録という情報公開で進んだ点はあるが、インターネットで見れる人は限られている。普及率はどれぐらいか。市報・議会だよりは発行19万部で全世帯に配られている。誰でも見れるからこそ、もっと改善が必要ではないか」「紙面はもっと研究すればいい。引き続き検討しては」と意見をのべました。

 虹と緑の都筑議員も「うちの対応が割れた場合も、2名賛成、2名反対と書けばいい。そんなに難しい問題ではない」という意見。

 そうすると波多委員長が「10人が10人とも違う対応だったらどうする」というので、私が「採決は、賛成、反対、棄権。それに退場。これしかないではないか」と反論。

 波多委員長は「基本的にそういうことを伝えたかったら、個人や会派のニュースでやればいいというのが会派の意見だ」「議会が行政にどう対応したのかというのがこの新聞だ」

 これにたいし都筑委員が「議会内でも会派で意見が違う。意見が割れたということをきちんと伝えるべきだ。多様な考えの中で議員が選ばれている」と反論。

 その上で「よく分からないのは、インターネットで中継されるが、だから議会だよりに個人名を載せてもいいということなのか、載せなくても言いということなのか」と質問。
 
解散選挙のあとを見ればわかる?

 
 波多委員長は「活字になると、個人の人気取りの質問が多くなるのではないか、質問の主旨がゆがめられてくるのではないかということだ」と述べました。

 私が「個人の人気取りになるという意味が分からないんですが?」と聞くと、波多委員長が「解散選挙のすぐあとを読んでもらったら分かると思います」――????
 よくわかりません。

 都筑委員も「具体的になんかあれば言ってほしい。活字になるときに誤解が生じるということですか?」
 そうすると事務局が「過去には、掲載は質問の一部になるので、全体は他の方法で見てほしいという意見も出されてました」と発言しました。

 都筑委員は「事務局のいうようなことであれば、他都市で名前のせているので、もう少し研究してもいいのではないか」という提起です。
 
「弁明もできない」−本音?

 
 波多委員長は「うちの会派では、名前出されて『こいつがこういった』とかいうことが、解散後に多かったので、枝葉末節とか足の引っ張り合いではなくて、行政になにをせなあかんかということが出発だ」「情報が一人歩きして、弁明もできないということがあった」―――どうも、この辺が本音のようです。

 公明党の福島委員が「極論だが、全員が同じ質問をしたら、どうなるのか。掲載する質問をピックアップしなければいけないが、折り合いがつかなくなるのでは」という質問。さらに「採決で反対にもいろんな意味がある」と発言。

 私が「掲載記事の編集はどうやるのか」と聞くと、事務局が「第3希望までだしてもらって調整している」との返事。
 
「いつまで議論するの」と打ち切りに
 
 こうして議論をしていると、市民グリーンの宮城委員が「委員長。いつまでこの議論をするのか、前回持ち帰って意見を聞き、意見が一致しなかったのではないか」。

 波多委員長は「前回一致は理解しつつ、それなら仕方がないなとなっていない」。

 都筑委員は「質問。全会一致はどういうところから出ているのか」

 波多委員長「11年前かな?」

 事務局が「前身の準備委員会の中で編集方針として決められている」「法に基づかない委員会などでは、採決はなじまない」と説明。

 吉岡委員は「時代の流れもあり、工夫もあっていいと思う。魅力がないなら集まって議論する意味がないので、もう少し議論する必要がある」

 宮城委員は「吉岡さん、名前入れるのが面白い記事になるのか」

 吉岡委員は「この問題をいつまでやるのか。どういう経過できまったのかということと、名前載せることだけが委員会ですることかということだ。名前載せたら絶対みてもらえるということではない」
 
 最終的に、採決態様と一般質問については、一致せずこれまでどおり、モニター制度については引き続き研究することになりました。
 
モニターの論議は12月に
 
 10月4日、9月議会が終わっての「議会だより編集委員会」では、本会議終了後であったため、本格的な議論ができす、次回に検討することになりました。

 しかし10月27日の編集委員会は、2人が欠席したため、「全員がそろってないところでは…」と、12月議会終了後の委員会ですることになりました。

 なかなか進みませんねー。
 
(つづく)


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2005年10月31日 更新
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