火花を強力にする

簡単な方法で点火系のパワーアップをする方法を紹介します。

まずウルトラのプラグコードを使って、点火プラグの火花を強力にするプラグコードを作る方法から。

ノーマルコードでの作り方は最後の方に書きます。


用意する物は銅網線と直径12ミリの熱収縮チューブ。

網線はアースなどに使う市販品か、テレビなどのアンテナ線(5D-FB)などをバラして使います。

 


ウルトラのプラグコードはネジでキャップ等が接合されているので、ひねればコードとキャップが分解できます。
 

分解して、取っ手の部分も外します。


まずコードに熱収縮チューブを挿入しておきます。

次に網線を通し、被せる部分を7センチほどにし、 コードを出す穴をボールペンなどで写真の様に処理します。

(Clio 16Vの配線の関係で7センチにしましたが、他車の場合はその限りではなく通常は15〜20センチ前後被せます)


こんな感じです。




キャップ類を元通り取り付け、被せた網線をキャップ近くまで持って来て、熱収縮チューブを被せ熱をかけ縮めます。

熱源はヒートガンやライターの火でもOK。

熱収縮チューブが手に入りにくい場合は自己融着テープなどを巻きます。

普通のビニールテープでもOKですが、すぐに熱でねばねばになりますので注意。


これが自己融着テープ。

テレビなどのアンテナ工事などに使うビニールテープで、耐侯性、耐水性に優れ、巻くとテープが一体化してほどけなくなります。

ホームセンターや電材屋で入手可。




網線を適寸に切り、先を写真の様にボールペンなどを突っ込んで広げておきます。

本当は圧着端子をつけますがこれでも十分OKです。


これで完成。

網線の長さはプラグキャップが抜き差しできる範囲の長さにします。


こんな感じで網線をエンジンのシリンダーヘッドにある適当なボルトに取り付けます。

注意:ボルトと網線はしっかり留めてください。
接触が悪いとその部分でスパークします。

また取り付ける前に網線を持ったままエンジンをかけたりしないでください、感電します。


これで取り付け完了。

前記しましたが網線を7センチ被せたのはF7エンジンの場合コードを沿わせる溝があるため7センチが限度だからです。


 

さて取り付けてみて。

こんな簡単な処理をするだけですが、意外と効果はあります。

エンジンがスムーズに回りトルク感が増します。
アクセルが軽くなったような感じします。

なぜこんな事をしただけでこのような事になるかというと、プラグコードの中の芯線と今回着けたスリーブ状のアース線の間に電気容量ができ電荷が溜まる、つまりコンデンサーになるわけです。

コンデンサーは電気を蓄積する働きがあるため、ここに溜まった電気をスパークプラグに放電し、通常よりも大きな火花がしばらく続く訳です。

今回はコードを這わせるための溝が有ったためアースを被せる部分を7センチとしましたが、それを無視すればもう少し長く被せた方が容量も大きくなるでしょう。
同じ様な市販品では20センチ近く被せていたりもします。

ただ長く被せてもそんなに効果は変わらないという実験結果もありますので、15センチ前後でいいんじゃないでしょうか。

続いてはノーマルコードでの作り方を2種類ご紹介します。

その1>>ノーマルコードなどでもっと簡単に造る方法>>

その2>>見た目も重視して作る方法>>